Quarta-feira, Outubro 17, 2007

縷々説明すると

 アナ・モウラの公演で彼女は、英語で語っていた。ポルトガル語で話してもらった方が雰囲気としてはよかった。しかし、分かる人は少数なので英語の方が適切ではあろう。私の場合、どちらで話されても大して分からない。だからこそポルトガル語のほうがいいのだが。

 終わりの方で「ロング・ストーンが、ロング・ストーンが…」と言う。「長い石」って何のことだろうと不思議に思っていた。公演後、K氏らと酒を飲んでいて正解を教えられた。「ローリング・ストーン」のことだったのだ。彼らのステージにちょっと出たことがあるという話だったらしい。

 LとRの区別もつかないなんて……。恥ずかしいのでここは、私の耳が悪いのではなく、彼女の発音が悪いということに無理矢理しておこう。

 さて、LとRの区別に加えて、ポルトガル語にはRの発音が2種類ある。舌の先を上あごにつけてはじくようにする発音、いわゆる巻き舌のRと、口蓋垂(喉ちんこ)を息で振動させるRの2種類だ。

 使い分け方は決まっている。単語の初めの「R-」と、単語中の「-RR-」と、Nの後のR「-NR-」は、口蓋垂を鳴らす。それ以外のRは巻き舌型だ。

 ポルトガル語の巻き舌型Rは、実は「巻く」というほどルルルルいわさない。舌先の振動は1回ぐらいでよい。一方、口蓋垂を鳴らすのは、慣れないとやりにくいかもしれない。フランス語のRの発音を、喉の力を抜いて何度もやっているとやがて出来るようになる。
 
 フランス語のRは「ハ」に近い乾いた音だ。口蓋垂がコロコロ鳴るようになったからといって、パリでそんな発音をしないほうがよさそうだ。ポルトガルからの出稼ぎ労働者みたいだから、と大昔聞いたことがある。出稼ぎで悪かったな。

 ポルトガル人だって口蓋垂を鳴らすのが不得意な人はいる。地域などによってもブラジルのようにハ行の発音をする人たちがいる。また、大きな声で歌を歌う場合、いい発声を保ちながら口蓋垂をきれいに鳴らすのは、正直言ってやりにくい。体調にもよるし。歌手によっては、喉を鳴らすのはやめて、巻き舌を長めにやっている人も多いようだ。

 ブラジルでもポルトガルと同様に、Rの発音を使い分ける。ブラジルについては別の機会に書こうと思う。

Publicado por Joaquim em 04:44:06 | Permalink | Sem Comentários »