PETISCOS
東急東横線の学芸大駅からすぐ。バス通りに面しているのに、何故かひっそりと隠れ家のようにたたずむレストラン「ぺてぃすこす」。
そばのパチンコ屋の派手な照明に埋もれ、うっかりすると見落としてしまいそうになる。だがここは、数少ないポルトガル料理の名店なのだ。 ポルトガル料理というと東京では近年、「マヌエル」が知られているが、自然のたおやかな味を上手く生かしているという点では、「ぺてぃすこす」の方が正統派といえるかもしれない。
女性シェフの西山理恵さんは、ポウザーダと呼ばれるポルトガルの国営ホテルで修行した。まさに本場仕込み。女性ならではの感性で素材を生かす。化学調味料は当然使わない。パンはライ麦入りの全粒粉を使った手作り。 塩はポルトガルの天然塩…などなど、こだわり様は並大抵ではない。
味は素朴。それはポルトガル料理が素朴だから。近ごろ流行りのこじゃれた西洋風料理とは違う。地に足がついている。そのせいかもしれないが、初めて食べたときの驚きは少ない。生き残り競争の激しいこの業界、見栄え優先がまかり通っている昨今では、なおさら地味に感じるかもしれない。
ところが、不思議なことに一度行くとまた訪れたくなるのだ。店の雰囲気がいいから、ではない。料理が珍しいから、でもない。きっと体に優しいその味を、舌が覚えているからに違いない。素直で自然なその味を、カラダ自体がが求めているのだろう。



ワインは勿論ポルトガル産がずらり。フランスワインに比して、懐にも優しいので有りがたい。
飽きがこないどころか、何故かやみつきになる美味しさに、地元のリピーターも多い。我々も時々、飲み会に利用している。学芸大駅前の喧騒で雑然とした雰囲気とは裏腹の、隠れ家的な存在は貴重だ。
「ぺてぃすこす」
東京都目黒区鷹番3-10-8-F
電話 03-3713-1788
ディナー 18:00~23:30 (L.O. 22:30)
週末ブランチ(土、日) 12:30~15:00
定休日 月曜、祝日