先日高柳ライブがあったのは池袋のスペインバル「カサ・デ・ガポ」(CASA DEL GUAPO)。わりとはやっている店のようだ。ウナギの寝床のように細長いのでライブに向いてはいないが、なんのそのでやっている。ライブチャージなし。そのせいか演奏お構いなしでしゃべっている会社員たちもいる。
突き出しのピーナツ(368円)が結構多く、これだけでも腹がふくれる。ジョッキの生ビール2杯、ハウスワイン赤2杯、オリーブ盛り合わせを頼んで計2837円。安い。1杯473円のハウスワインは、おいしくはなかったが(軽めなのでワインを飲みつけない女性などには口当たりがいいかもしれない)。誤解するといけないが、セラーに300本を蓄えており、ワインにも力を入れている店だ。女性客が女性店員と一緒に、赤い電気の灯った別室に入ったまましばらく出てこなかった。何か特殊なサービスでもしているのかと訝ったが、違った。そこがセラーで、客が好きなワインを自分で選べるようになっているのだった。近ごろはやりのスペイン系バルは、安くて楽しい庶民の味方かも。
この日は、たまたま演者の目の前の席に座れた。というかそこしかなかった。演奏スペースは2、3畳ぐらいしかない。ここでフラメンコもやるという。こんなかぶりつきでフラメンコをみれるのか。「踊り子さんに触らないでください」と言われそうな距離だ。
ライブ第2部のあたりで入ってきた年配夫婦(たぶん)は面白かった。妻(たぶん)の方は静かだが、おっさんは既にアルコールが入っていて上機嫌。座るなり大声で「いいねー」を連発。「ポルトガルの歌なんか初めて聴いたよ」といいつつ、演者の語りにも陽気な合いの手を入れるなど、場を盛り上げていた。おっさん既にリラックスしまくっているので、拍手のタイミングが絶好調。曲の最後の絶唱が終わるやいなや、ギターの「チャン、チャン」に重ねてやんやの拍手を送り、私も真っ青だった。こんな人に限ってシラフのときは内気だったりして。
22時ごろ店を出たが最寄りの地下鉄出入り口は、もうシャッターが閉まっていた。おかげで夜の路頭に迷った。イナカ者の私も真っ青の、イナカな池袋であった。
「ぐるなび」にも店のページがある。それを見ると、ファドは好評につき今月14、17日に追加ライブがあるようだ。さらに、渋谷にこの店の姉妹店「CASA DEL BUENO」というのがある。値段も同様に安い。何かの二次会に使えそうだ。