Segunda-feira, Abril 13, 2009

詠み人知らず

 テノール歌手秋川雅史さんが歌って、一躍大ヒットした新井満さん訳詞の「千の風になって」。原詩は、米国の主婦が作ったらしい。が、それ以前からあったという話もあり、オリジナルはがはっきりしない。そういうところもロマンをかき立て、人気に拍車をかけたのかもしれないね。

 だけどちょっと気になる。キリスト教だと、人は死んだらすぐ天に召されるのじゃなか? 風になったり鳥になったりして地上付近をうろうろしていたら、呪縛霊じゃがね。反キリスト的な歌に思えなくもない。先住民の生死観や自然観がいつの間にかしみこんでいるのだろうか。さはさりながらその辺が、神々や精霊が万物に宿っていると感じる我々日本人にも、多いにアピールしたのでござろう。

 ところで最近またひとつ、「作詩者不詳」を売りにした歌が出たそうだ。「手紙 ~親愛なる子供たちへ~」(訳詞・角智織、作曲と歌・樋口了一)というもの。

 角川書店のページによると、「2年ほど前。一通のメールが、樋口了一の友人である角智織の元に届いた。それは、ポルトガル語で書かれた散文のような詩であった。角はその詠み人知らずの詩に感銘を受け、訳し、樋口に見せた…」とある。しかし、大変失礼ながら何かしら嘘くさいものを感じてしまうのであった。(本当だったらご免)

 角智織(すみ・ともお)さんというのは、上智のポルトガル語学科1986年卒だそうだ。訳書に「スピリティズムによる福音」というのがある。著者のアラン・カルデック(1804-1869)は、フランスの学者。彼の提唱した「スピリティズム」というのは、「今はブラジルに多くの支持者がいる」とウィキペディアに書いてある。ブラジルにはカンドンブレなどの宗教がある。「スピリティズム」を受け入れる素地もあるのだろう。

 話がそれてしまったけれど角さん、ポルトガル語のその原詩を、公開してやってくれませんか。勉強のために。

Publicado por Joaquim em 14:10:48
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