アラビアやらシルクロードやら
8日にまたアイススケートをテレビでやっているのを見た。今度は「NHK杯」か。エキシビションで、中野友加里選手がサラ・ブライトマンの「ハレム」をバックに滑っていた。もしも中野選手がバンクーバー五輪で上位に入ったら、晴れの舞台でまたこれが披露されるということのようだ。せいぜい頑張ってほしい。
しかし、テレビで曲の紹介をする時は、原曲はポルトガルですと、ちらっとでも言ってもらえるとうれしいのだが…。まあ、そんなことさえ知らないだろうけれど。
サラ・ブライトマンのプロモーションビデオらしきものを見ると――いやはや、エキゾチックなあの調べ、アラビア人もビックリ、ばりばりのハーレム状態ですな。はあ?何これ、みたいな。
Harem
Burning sands winds of desire
Mirrored the waves that reflect a burning fire within my heart
Un-watered, feeding the flame
Welcoming you to my Harem
Sing for me a song of life’s visage
Sing for me a tune of love’s mirage
In his eyes sleep untold
Whispers that echo the days of all my soul
I hold your Eastern promise close to my heart
Welcoming you to my Harem
Sing for me a song of life’s visage
Sing for me a tune of love’s mirage
Time is change times will move us now
No escape, the passing sands of time
I hold your Eastern promise close to my heart
Welcoming you to my Harem
歌詞もわかりやすいというか、通俗的というか。イギリスの大衆歌謡って、下層階級(=おれら?)にも受け入られやすいように、単純明快というか、アホみたいな内容なのが多いような気がする。この明確な大衆性の伝統は、アメリカのミュージカルやハリウッド映画に脈々と受け継がれているのかもしれない。(よく知らんが)
にわか仕立てのイギリス大衆文化論は、どうでもよい。ポルトガルの歌が外国人の手にかかって大化けしたもう一つの例が、これだ。
30年前に大ヒットした「異邦人」。元歌は、ご存知 MARIA LISBOA だ。港街の快活な人気者マリアの歌が、あら不思議、砂漠をさすらう旅人の歌になってしまった。
それにしても、外国人がポルトガルの歌をイジると、どうして申し合わせたように、激しくアラブ化してしまうんでしょうねえ。
イスラム支配の長かったイベリア半島とはいえ、なにもこんなに一気に飛んでイスタンブールしなくてもよいものを。ぶつぶつ…
話のついでに、元歌の動画ものせておこう。
Maria Lisboa Amália Rodrigues : David Mourão-Ferreira
É varina, usa chinela,
tem movimentos de gata;
na canastra, a caravela,
no coração, a fragata.
Em vez de corvos no xaile,
gaivotas vêm pousar.
Quando o vento a leva ao baile,
baila no baile com o mar.
É de conchas o vestido,
tem algas na cabeleira,
e nas veias o latido
do motor duma traineira.
Vende sonho e maresia,
tempestades apregoa.
Seu nome próprio: Maria;
seu apelido: Lisboa.









